私とパン作りの出会い

コロナ禍で外出が制限される中、何か楽しみを見つけたいと思い、ふと「パンを焼いてみよう」と思いました。当時はオーブンもなく、デロンギのパングルメを購入して挑戦。最初は失敗ばかりでしたが、焼きたてのパンの香りや、少しずつ上達していく喜びに夢中になっていきました。

天然酵母との出会い

さらにパン作りを深めるうちに、楽健寺酵母を知り、自分で酵母を育てるようになりました。酵母の力だけで発酵するパンの奥深さに魅了され、もっと学びたいという思いが強くなりました。そんな時、楽健寺酵母の創始者・山内宥厳先生に出会い、そのお人柄に惚れ込みました。先生の「貧しい人にも安全なものが食べられる社会にしたい」という想いに共感し、より本格的に学ぶため**京都の天然酵母パン教室『なのはな』**に通い始めました。

パン屋ではなく、パン教室を開くことに

学びを深めるうちに、「自分のパンをもっと多くの人に食べてもらいたい」と思い、パン屋の開業も視野に入れました。しかし、自宅が借家のため、製造許可を取るための改築が必要で難しいことが判明。代わりに、「パン教室なら開ける」と気づき、この道を選びました。パン作りを学びたい人に、天然酵母パンの魅力を伝えたい。そんな思いから、パン教室を始めることを決めました。

社労士としての仕事とパン作り

現在、私は自宅で社労士業を営んでいます。一人で細々と続けており、ホームページも作らず、ご縁のある方からの依頼を大切にしています。そのおかげで、パン作りの勉強をする時間も確保できました。社労士として人を支える仕事と、パン作りで人とつながること。異なるようでいて、どちらも「人の暮らしを支える」ことにつながっていると感じています。

安全でおいしいパンを届けたい

町のスーパーで売られているパンは、多くの添加物が使われており、決しておすすめできるものではありません。本来のパンは、もっとシンプルな材料で作られ、安全でおいしいもののはず。私は、**「一人でも多くの人が安心して食べられるパンを作れる環境を届けたい」**と考えています。

山内宥厳先生は「観自在、動自在」という言葉を私に贈ってくださいました。その言葉を大切にしながら、これからもパン作りの楽しさを伝えていきたいと思っています。

福岡県出身。親の介護のために滋賀県に移住。社労士業を営む傍ら、パン教室の講師を始めました。楽健寺酵母を知ってもらい、ひとりでも多くの人においしいパンを食べてもらいたいと思い、一念発起しました。60代から始める新しい取り組みを応援してください。

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